八尾界隈 その2
ここも大きなお寺さん、それもそのはず、もと久宝寺にあり、顕証寺さんと対立をしていたそうな。慶長十一年(1606年)、若江郷寺内村へ移転、現在の本堂は、文化十四年(1817年)に再建された。(慈眼寺)〔 甕割り...
View Article八尾界隈 その3
ここのお寺さんには、非常に珍しい霊獣が、(西願寺)‘犀’の蟇股とその獏鼻。おっと、これは‘相野’さん、しかも・・・、(八尾神社)‘徳兵衛’さんがおった。石段に年号が・・・、「天保十二年...
View Article柏原 界隈
柏原といっても、前回の八尾界隈のついでに廻ったところ。このあたりにも、目を見張る彫物が・・・。(西照寺)蟇股に‘虎’の彫刻を入れるのは数少ないが、この彫は相野さんか?。その象鼻(壺井寺)この龍の彫は、彫又さんのよう?。その獏鼻何故か、大和川に近づくにつれ、彫又さんの彫が現われてくる。もちろん大和川を越える(南側)と彫又さんが増えてくるのは、これ如何に!。(圓林寺)この龍は、浪花の彫物師でないみたい。...
View Article大東方面にみる『彫清』 その13 交野の彫友?
交野にも『彫友』の彫物がある。このだんじり、形式は讃良型がベースで、屋根先端が折りたたみ式、泥幕に彫物がなく幕を張る交野式。赤ケヤキ(上質)の木材を使用し、彫物も少々凝っている。(森)何といっても車板の龍は、他に例を見ないポーズをしている。大概の龍の彫は、上空を見上げているものがほとんどだが、この龍は、下方向きの珍しい彫。この龍、いつもの彫友の龍と少々違うのではと、思われる方がいると思うが、中野本町...
View Article大東方面に見る『彫清』 その14 相野と彫清
大東方面ではないが、相野さんと彫清さんが同居するだんじりがあった。以下、近年改修前の少し古い写真(鴫野西)屋根廻りは彫清さんだけど、シガミがちと違う!。 ほう、これは相野さん・・・、それも『藤七彫』...
View Article天王寺区界隈 その1
天王寺区界隈には、大阪市の寺内町といようか多くの寺院が立ち並んでいる。戦火を免れたところも多いがその反面、鉄筋コンクリート製の本堂に建替えられている。これらは、私にとって好ましくないことで、培われてきた伝統的な古建築様式が打ち砕かれる。また、それらに附随した彫刻意匠も、廃棄されたものは少なくはないはずである。ここのお寺さんの龍は、ちと異なる。(六大院)ここの獏鼻は、どこかで観たような・・・・、そう、...
View Article天王寺区界隈 その2
鐘楼の蟇股お顔が取れています。(久本寺)ここのお寺さんにあった‘三福大黒天’の本殿の彫物。彩色が残っています、少々古そう。木鼻は、龍鼻でしょうか?↓側面に鬼面、孔雀、鬼神、力神の彫物がありました。道の横に近松門左衛門さんの墓がありました。国指定史跡です。(近松門左衛門の墓)この獏鼻の足は、雲状です。(隆専寺)ここのお寺さんの山門に‘三猿’が・・・。(専念寺)透かし彫りの牡丹木鼻は・・・、おっと、これ...
View Articleついに発見!『藤七彫』 今度はオリジナル!
『相野藤七』 (藤七彫)を巡り廻って早数年・・・。やっと、新たな『藤七彫』に逢えました。藤七さんとは、長い付き合い。回顧録・今から二十数年前、富田林在住のTさんから、「ここにもこんなんあるで・・」といわれて、...
View Article天王寺区界隈 その3高松彦四郎
ここのお寺さんの山門に大顔の龍が・・・、(光明寺)この龍は、今までに見たことのない龍顔。その奥にも、何やら彫刻されている。何か、よくわらない。拡大してみれば、おっ、牡丹に唐獅子さんだ・・・。見にくいところに何かが書いてあった。もう少し拡大してみよう。『高松...
View Articleここにもあった小松源助~社寺彫刻
ここの彫物、やっとまじかで観ることができました。(石津神社)最初観たのは二十年ほど前、それからというもの、ガラス扉から覗いていたのですが、大祭日にやっと見れました。 まさに、八代目源助の最高の出来ばえ。隣にある鳳凰もお見事!。それと、たぶん源助のオリジナルでない獅子鼻。これも力が入っています!。最後のひとつは、菊の懸魚。...
View Article天王寺区界隈 その4
ここは明治三十五年、田中重太郎師が建てたといわれるお寺さん。どの部分を請け負ったかは不明だが、彫物らしい彫物が本堂に付いていた。(本経寺)なぬ、、、私が想像していた獏鼻と違い、今まで見たことない風貌。足の感じや目尻のところにその特徴が見られたが、蟇股には、この唐獅子も想像していたものと異なっていた。だが、左方の獅子に注目!。何と‘岩越しの獅子’の絵様になっていたのだ・・・・。次のお寺さんの山門に、古...
View Article奈良界隈 ~秋祭りアレコレ その1
奈良県において、秋祭りに催しされる曳物には、圧倒的に太鼓(太鼓台)が多い。特に奈良県特有の形式のものがある。入母屋と唐破風の屋根を備えた、お堂型あるいは社殿型といようか、大和型式の太鼓である。かって、町内を太鼓を鳴らして練り歩くような行事の発端から始まり、太鼓の打ち手が乗り込むようになり、さらに神社建築形式の高欄が取り付けられ、天井(屋根)まで備えられて、しかも彫刻絵様を取り入れられた立派な太鼓が生...
View Article奈良界隈 ~秋祭り コレだんじり? その2
一見、これを見たらだんじりの様・・・、 うむ、一枚の唐破風だ・・・。しかして、その実態は・・・・、 おっ・・、唐破風屋根の太鼓であった。...
View Article奈良界隈 ~秋祭り 今度は蒲団の徳兵衛さん その3
今度は、蒲団の徳兵衛さんがおりました。 (興福院)木鼻の上の彫物は、すべて力神です。ここの蒲団は、だいぶ新しいもよう。 (平松) この彫師さんは不明。ここの太鼓は、大和型だけど、シートに包まっていて見れませんでした。...
View Article奈良界隈 ~秋祭り その4
あまり早く訪れるとこの状態、屋根には蒲団が乗せられる模様。(山陵)彫物師不明。こちらの蒲団太鼓は、数年前から曳行が復活された。(浄福寺)狭間の唐獅子や龍も細かく彫られている。このあたりの地区では、木鼻の上に‘力神’の彫物を付けるところが多くある。彫物師は不明だが、TAの系統かも?。こちらの蒲団太鼓には、(山上)虎鳳凰龍とくれば、亀と蛇(玄武)そう、四獣神が彫られている。ここの木鼻上にも、力神が。彫物...
View Article奈良界隈 ~退治もの その5
今までの霊獣・神獣に代わりに、この蒲団太鼓には武人による退治ものが、(西畑)何とかの虎退治・・・、これは清正さんでしょうか?もう一面の虎退治そして、大蛇退治彫は、『彫又』さんというのは判るのだが、これは、もしかして又兵衛さんかも?いやいや、清蔵さんや徳次郎さんがおるんで、まだまだはっきりしないところがありますが・・・。やはり、木鼻の上には‘力神’さんがおりました。
View Article奈良界隈 ~相野・小松さん その6
ここの蒲団太鼓は、ちよっと荒彫。(門外)いよいよ、お宮さんへ宮入り。‘よっこらせ’小型の太鼓でも、担いで移動するのはたいへん。池のほとりのお地蔵さんも微笑んでいました。池を周りを廻って、ようやくの宮入でした。ここの太鼓は簡素ながら、そこにあった彫物は・・・、(大安寺)何となんと、その彫は‘相野’さん・・・。この唐獅子も、お顔が欠落して残念だが、相野さんの獅子ポーズだ。ここの太鼓は、大和型。いつものと...
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