奈良界隈 ~手作り? その7
簡素に作られた山車風のものがある。この種のものには彫物類は一切なく、俗に‘手作り’と呼ばれる曳き太鼓である。かっては、りっぱな本格的なものがあったと思うが、老朽化にともない廃棄されたところも多くあろう。ほぼ、ここも子供会用として曳かれている。(田井庄)(前裁)ここの蒲団太鼓は、本格的仕様、もう数十年も出されていないだろうか。眠らせておくには非常にもったいなく思う太鼓台。(斉音寺)やはり、木鼻の上に力...
View Article東大阪にいた小松源助‼
hさん?のご紹介により、観に参りました。何と東大阪の蒲団太鼓に源助さんがおりました!。この狭間の彫物です。白綱(注連縄)に隠れているのですが、八代目の源助さんです。隅の彫物の龍は、ごく新しい彫です。こちらの虎は、顔に刻みが追加されているようです。後側の彫物この虎の頭のみ、新しくなっていると思います。この木鼻は当初のもの。高欄部は、新しい彫物のです。狭間の二段目部分が全く見えなく、その彫が興味深いとこ...
View Article奈良界隈 ~四面唐破風 その8
これは特異形式の太鼓。(城古)なぬ、唐破風の屋根が四方四面に・・・。獅噛は・・・・、ご存知の‘彫清’さ~んだ!。懸魚は、というと・・・、これも、‘彫友’さんの彫でよく観る‘鷹と猿’の図柄。やはり、‘彫友’さんは、‘彫清’さんの本家筋か?。車板は、虎退治と合戦もの!。泥板部は源平もの。聞くところによれば、明治期に大阪鶴橋にて購入と言われている。何故か鶴橋近辺、生野区には、‘彫清’によるものが多くあると...
View Article秋祭り~その辺、界隈アラカルト
秋祭りもいよいよ終盤、残すところ、もう2、3の祭りを残すのみですが、今年もいろいろと新しい発見がありました。何を整理したらよいかわらぬまま、どこそこの何がしではなく、景観美、彫刻美としてご賞観ください。
View Article新たなる福太郎!発見か?
小松福太郎の彫には、謎が多い。親とされる源蔵や八代目源助との共作もみられ、オリジナルの彫が限られる中、新たに西宮名塩に福太郎がいた。(西宮名塩 北之町)ここのだんじりに‘福太郎’の墨書きがあったと言われている。それでは、その彫を観て行こうか。 この獅噛を見れば、ほぼ小松、どちらかと言えば八代目源助に近いデザインだ。...
View Article摂津型太鼓台 その1
大阪より北西の尼崎、伊丹、川西方面には、一つ屋根の太鼓台が多くある。その詳しい形式は勉強不足で答えられないが、一般に摂津型と呼ばれているものである。ここの太鼓もそのひとつである。(川西市...
View Article摂津型太鼓台 小松? その2
摂津型太鼓として、ここのは唐破風式。(川西市 西多田)あっ・・・、この獅噛と懸魚は小松さんだ!。しかも、八代目と九代目源助さんの交代する時期頃の作風!。後面の獅噛は、新しく作り直したレプリカのようだ。龍の感じとしては、源助ポイところが見られない・・・。高欄の欄間彫も源助の彫とは言い難いが、その作風からほぼ同時期の製作と見てもよいだろう。
View Article摂津型太鼓台 その3
ここの太鼓は切妻屋根で、屋根上には、杉葉?で覆われる。(川西市 小戸)獅噛は、大宇陀方面でよくみるタイプ。この獏、獅子鼻もよく見るタイプだが、彫物師名は未だに不明。
View Article奈良界隈 ~秋祭り その4
あまり早く訪れるとこの状態、屋根には蒲団が乗せられる模様。(山陵)彫物師不明。こちらの蒲団太鼓は、数年前から曳行が復活された。(浄福寺)狭間の唐獅子や龍も細かく彫られている。このあたりの地区では、木鼻の上に‘力神’の彫物を付けるところが多くある。彫物師は不明だが、TAの系統かも?。こちらの蒲団太鼓には、(山上)虎鳳凰龍とくれば、亀と蛇(玄武)そう、四獣神が彫られている。ここの木鼻上にも、力神が。彫物...
View Article再び、名古屋の彫物師 発見!
ここのお寺さんにも、いつものように彫物が・・・、(徳蓮院)この龍の彫物、最近よく見かける彫、もちろん、浪花の彫物師ではないが・・・、龍の裏面にも細かな彫刻が、あっ、もう少しで見逃すところだったが、左下方に何かが書いていた。「名古屋市 熱田彫 岡作」と刻んでいる。‘熱田彫’とは、どのようなものか?、これからの研究課題である。調べによると、本堂は昭和八年の再建だそうです。
View Articleついに発見か! 大東にあった高松彫!
大東市のここのだんじりの彫には、興味深いところがある。もともと幕地車だったのが、明治期に三枚板式に大改造されていると思われる。(現 新田東)屋根幅を少し縮められているように見える、改修前の状態。 数年前の改修される前の後面小屋根下、三枚板と隅障子は、「西岡弥三郎...
View Articleお社になっただんじり ?! その1
ここ愛宕神社境内、大きな桜の木の横にあるお社。そこで見たものは・・・・、(道場戎神社)社殿建築というよりも正にだんじりの彫物が・・・。獅噛の顔が見えなく、鷲の頭が取れているので残念なのだが、その奥には…、私好みのしぶい巨大な龍がおった。この龍は、なかなかの出来栄え、すごい!。画像では、その大きさは判断できないが、正面は、大東方面にあるマンモス地車よりも幅が広い。屋根の厚みが薄く、その下の枡合の彫物も...
View Articleここにもあった伊兵衛さん! 有馬編
有馬温泉にあるここ、有馬温泉神社。 何と、この獏鼻、伊兵衛さん彫!!正面の彫物と言えば、今まで見たことのない題材‘松に三羽のカラス’?これは、かつて有馬にいた神々が、赤い水...
View Articleお社になっただんじり その3御机神社
ここ飯盛山系の中腹に鎮座する御机神社。うっそうとする木陰で見えたものは、これは、まさに‘だんじり’・・・・!。そう、平成13年6月に惜しくも解体された‘瀧’だんじりである。背丈を縮め、太鼓台への改造の話もあったが、何しろ、曳き手の若者や子供が少ないため、このような‘お社’と姿を変えてしまった、残念・・・・。この近辺では、彫が深く、細工の細かいだんじりとして有名で、本体や彫刻には、赤ケヤキをふんだんに...
View Article北野天満宮の彫刻 その1
北野天満宮と言えば学問の神さん。ここ北野天満宮さんのところにも色とりどりの彫物が施されているが、なぜかこの東門に関しては、彩色されていないせいか取り上げられることはほとんどなく、話題にもされていない。北野天満宮東門東門の木鼻もバラエティな彫物左から、獏鼻、獅子鼻と・・・・・、一番手前のは、何か?おっ、これは‘鬼’、力神のものは何度か観たことがあるが、邪鬼?ものは初めてである。正面の蟇又には、ちょつと...
View Article北野天満宮の彫刻 その2 拝殿
北野天満宮の拝殿・本殿は、国宝指定。慶長十二年(1607年)、豊臣秀頼公により寄進された。北野天満宮拝殿拝殿中央、唐破風下の蟇股には、梅と・・・、道真公のゆかりのある牛さん。木鼻は獅子鼻彩色されたカラフルな色調の仙人もの黄仁覧鐵拐仙人囲碁をする賢人黄初平降鶴仙人竹に虎 孔雀龍獏 オス?獏 メス?龍馬麒麟手挟迦陵頻伽 (上) 鸞?(下)天女...
View Article北野天満宮の彫刻 その3三光門
北野天満宮の中門、通称‘三光門’と呼ばれている。日月星の彫刻されているところから、こう呼ばれているが、星の彫刻のみが無とされている。三光門 表 三光門 裏この三光門にも彩色された彫物がある上部 唐獅子、中部 波に白兎、下部 竹に虎二匹の兎の中央に三日月がある中央 蟇股 唐獅子 波に犀 桐に鳳凰錦鶏?山鵲? 錦鶏?松に鶴獏鼻獏鼻以上、三光門の彩色彫刻。その他 末社 松に鳩 老松社...
View Articleお寺さんで見た!おっとコレは…?
お寺さんにお参り、いや訪問するうちに、おっとコレは、というものに出逢うことがある。ここのお寺さんの山門で見たもの・・・、(見性寺)これはこれは、獅噛ではあるまいか?、しかもコレは、たぶん‘だんじり’のもの!。...
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