奈良県において、秋祭りに催しされる曳物には、圧倒的に太鼓(太鼓台)が多い。
特に奈良県特有の形式のものがある。
入母屋と唐破風の屋根を備えた、お堂型あるいは社殿型といようか、大和型式の太鼓である。
かって、町内を太鼓を鳴らして練り歩くような行事の発端から始まり、太鼓の打ち手が乗り込むようになり、さらに神社建築形式の高欄が取り付けられ、天井(屋根)まで備えられて、しかも彫刻絵様を取り入れられた立派な太鼓が生まれてきたと考えられる。
ここの太鼓もその形式の一つである。
(西大寺)
非常に美しい建築様式である。
刻むは、相野徳兵衛さんとその一派か。
ここのは、蒲団太鼓と呼ばれる太鼓。
(疋田)
大きな座布団のようなものを五層に積み上げられた屋根。
もちろん中身は詰まっていなく、外側に竹で編んだ枠に赤布をかぶせてあるのみ。
その下に何やら細かい彫物が・・・、
この手の彫物になると、私はお手上げ状態。(わかりません)
刺繍飾幕は絶品。
つづく・・・。