一見、これを見たらだんじりの様・・・、
うむ、一枚の唐破風だ・・・。
しかして、その実態は・・・・、
おっ・・、唐破風屋根の太鼓であった。 (蓬莱)
曳物、練り物は、各地さまざまな呼び名がある。
普通、大太鼓を乗せて、打ち鳴らしながら練り歩くものを‘太鼓’(太鼓台)という。
しかし、ある地では、これを‘担ぎみこし’と呼ばれている。
‘みこし’とは元来、神の依代が乗り、人が乗るものではなく、まして鳴り物もない。
あるとすれば、鈴ぐらいのものである。 ←ちょっと言いたかっただけ。
さて、この獅噛を見て・・・、
あつ、
一瞬、徳兵衛さ~んと思ったが、何かへん。
枡合の獅子にしても、
龍にしても、
これは、徳兵衛さんでないぞ。
しかして、そのヒントはここにあった。
この鷹、どこやらで見たような・・・。
そして、もっと重要なポイントがあった。
獅噛のこのポイントだ。
これは間違いなく`彫清’さんだ。
さすれば、先ほどの唐獅子や龍の彫に納得がいった。
彫清さんの誰かとは判らないが、清瀧とか野田のだんじりの系統である。
この太鼓の魅力は、板高欄の彫物にあった。
「富士の巻狩り」を四方四面にわたり彫刻されている。
猪の後方で、飛ばされてひっくり返っている雑兵の描写も何とも言えない。
う~ん、小松さんや相野さんとはまた異なる感覚の彫物である。
もう一台、唐破風の太鼓があるのだが、訪門時間にはまだ出ていなかったのでポスターにてご勘弁を。