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Channel: 彫物名鑑 小松堂
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だんじりの解体修理! 解体編 

今日は早朝から五月晴れに恵まれ、一台のだんじりが解体修理されることになりました。目的地まで、タイコとカネ (囃子)なしで曳行されました。秋祭日と違い、スムーズに動いておりました。いよいよ解体現場に到着です。まず、大屋根を外します。トラックに乗せます。大屋根は別トラックです。本体側では、クレーンで持ち上げてコマを外しています。準備完了、工務店まで搬送です。つづく・・・。

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だんじりの解体修理! 工匠編

さて、下図の写真は少し前のもの。高欄下を受ける、肘木と斗の組み物は10本式で、北河内讃良型としては、少々小ぶりの大きさ。ほぼ大東・四条畷で作られたものに相違ないと思われる。彫物形式は、北河内讃良仕様で、後車板が何故かこのような彫物が・・・。そう、三国志演義の‘劉備玄徳の壇渓渡河’の場面。この部分には十中八九、‘夫婦唐獅子’か‘獅子の仔落し’の図柄が通常である。その廻りには、三国志トリオのコンビ、張飛...

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だんじりの解体修理! 彫物考証編

さて、この地車の一番目に付くところが、ココ・・・。 この豪快な獅噛、彫物師は、俗にいう‘彫清’(ホリキヨまたは、ホリセイ)と思われる。えっ、何代目かって?。この彫が何代目とか書かれていないので、一概には言えないが、恐らく、二、三代目当たりのものと考えられる。この手のものは、大阪市内で数台、尼崎にもあり、大東市内では、氷野、東諸福、御領がこの系統のものである。それでは、大屋根後ろの獅噛は・・・、...

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だんじりの解体修理! 彫物考証編 その2

さて、もう少し彫物を詳しく見てみよう!。正面の獅噛の下、懸魚には‘鳳凰’、桁隠し(降懸魚)には、‘麒麟’が彫られている。桁隠しには、おもに鳥類が彫られるが、‘麒麟’の彫刻は、北河内方面ではめずらしい。北河内型でもう一台、麒麟を彫ったものが高槻にある。(野田)この地車は、もとは北河内方面のだんじりである。野田地車も獅噛を見ての通り、‘彫清’系の彫刻である。...

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だんじりの解体修理! 郷土歴史編

さて、秋祭日に付けられる提灯に注目していただこう。提灯の中央に「西の宮」と書かれている。この「西の宮」とは、字地名である。他に「生駒」と言うところがあり、おそらくその地から移住されてきたことから、名付けられたと思われる。深野北地区は、古くは『深野北新田』と呼ばれていた。かって、大東市から門真市にまたがる地には、『深野池』(フコノイケ)と呼ばれる大きな池(沼地)があった。大阪平野がまだ海におおわれてい...

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だんじりの解体修理! 太鼓台見比べ編

さて、似たような彫物を探してみれば、何かしら見つかることがある。これは、榛原にある社殿屋根形式の太鼓台である。(自明)おっと、獅噛は明治中期以降の小松さんように見え、狭間の欄間の部分は、彫清の彫と思える。(自明)上段のところには、十二支が彫られている。この正面顔の犬をアップすると、...

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水墨画の魅力 4 ~達磨画

水墨画には宗教的な禅画がある。禅画には、インドでの開祖として達磨大師が多く描かれている。不動の精神力を持った達磨は、素人が描いたものからお坊さん、御用達の絵師のものまでさまざまのものがあるが、全体に引き締まっており、禅の呼吸法の‘吸う’、‘吐く’の精神が筆跡に現れていないと良い達磨画とは言えない。...

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京都界隈で見た 御神輿と巨鐘?

京都界隈を歩いていたら、ふと金襴華麗な神輿群に出会いました。(今宮神社御旅所)御神輿について詳しいことは知りませんが、各地区で御神輿を奉納しているのですかねぇ?こちらは、太鼓を載せています。「楽車」?御所車といわれるものですか?。こちらの神社には、中央に御所車、左右に御神輿。後ろの御神輿二基はかなり大きいです。(御霊神社)ここのお寺さんの鐘は、知恩院の鐘と並びかなり大きいです。(方廣寺)そうそう、豊...

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名古屋の彫物師 !

名古屋の彫物師といっても、突然名古屋へ赴き、見つけたわけでもない。奈良のお寺さん二軒にその名があった。(玉英寺)『名古屋市 奥出楚山 作』 とある。仔細は何もかも不明、建具、彫物から年代は、古くとも大正期、見た感じから、昭和期のように見えます。(玉英寺)こちらのお寺さんも名古屋の彫物師。(西念寺)何やらクラシック調の龍だが、昭和15年の本堂再建。『名古屋市 熱田? 彫岡...

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奈良で観た 『彫清』さん!

奈良の寺社仏閣で、‘相野’、‘小松’、‘服部’の彫(判る範囲で)には、たまにお逢いするが、『彫清』さんは、今回初めてである。こちらのお寺さんは、空き寺へ移寺されたため、詳しいことはわかっていない。(法覚院)さつきがきれいに咲いています。よくある獅子鼻と獏鼻。蟇股の龍、この裏面に刻銘があった・・・。龍の顔をアップすると、おっと、鶴橋のだんじりの懸魚の応龍に似とるがなぁ~。(鶴橋)獅子鼻を側面から見ると...

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彫物師 村上秀山 とは?

ここのお寺さんの本堂にもバラエティな彫物が・・・。この獅子鼻のかしげ方をみれば、京都で見かけるような。<蟇股>この裏面に・・・、村上秀山とは、何者ぞ!データもいっさい手がかりなし・・・。向拝三面に唐獅子の彫物がある。応龍は、3D方式?。だが、足の付け方を見れば、江戸末期や明治期の仕事でないことが判る。

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大和郡山 西より界隈 前編

今回は、大和郡山の西側編。ここのお宮さんには、(杵築神社)‘牛’さんの蟇股に獅子鼻と獏鼻、それと絵馬も近代的な描法、なかなかのアート作品です。ここのお寺さんには、ここに装飾彫物がありました。(松尾寺 七福神堂)提灯に隠れてよく見えませんが、山鵲のようでしょうか?。元治元年(1864年)再建、大黒天が祀られているこのお堂、獏鼻は、先ほどの杵築神社のと似ています。(松尾寺...

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大和郡山 西より界隈 後編

後編西光寺さんの本堂の彫物象鼻に、これは、応龍でしょう!、奈良彫?というものでしょうか。(西光寺)浄光寺さんの鐘楼こんな隠れたところに、獅子頭がありました。同じく本堂の象鼻と龍です。同じく山門には、驚くべき・・・。これは、おそらく‘松雲’さんだ。門内側には・・・、これは小松の獅子鼻、これも‘松雲’さんの彫に違いないぞ!。こちらのお寺さんには、見事な造形の象鼻が、(泰楽寺)蟇股の親子唐獅子もお見事の彫...

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四天王寺唐門とその彫刻 前編

四天王寺さんの唐門と名の付く門は、二門ある。これは、本坊のある唐門。この唐門に、お見事な龍の彫物と獅子鼻がある。この彫を見る限り『藤七彫』なのだが、龍の彫物に関しては、「藤七」のオリジナルとは言い難い。つまり、波頭や龍の爪の彫が異なり、角の形状がオリジナルの藤七のように鋭くないことがいえる。この唐門の表側は、素晴らしい見ごたえの彫刻を施しているのだが、裏側(本坊側)には、何故か彫物らしい彫刻はされて...

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四天王寺唐門とその彫刻 後編

四天王寺さんには、もう一つの唐門がある。南大門の東側にある南唐門である。本坊唐門よりもかなり小さく、明治期の建立。ささいながら、蟇股に三点の彫物がある。<その他の彫物>南唐門の隣にあるものは、『太子井戸屋形』。彩色された花菖蒲と応龍蓮と鯉の滝登り太子殿にある『猫之門』の蟇股日光東照宮の眠り猫を模したものか、太子殿の聖霊院にも眠り猫があった。こちらは、太子殿の『虎之門』の彫物。こちらは、西通用門の蟇股...

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中山観音で見た彫物!

中山観音と言えば聖徳太子が創建したと伝わる宝塚にある大本山中山寺。安産祈願の観音様で有名ですが、ここのお寺さんにも彫物が・・・・。比較的新しい獅子鼻と獏鼻(観音堂)大黒堂の邪鬼(大黒堂)獏鼻と蓮模様の木鼻(水掛け地蔵尊)鐘楼の龍頭垂木(鐘楼)・・・と彫物は、おしまいと思っていたが、本格的な彫物がここに・・・。(寶蔵)この唐破風の軒に・・・・。明治期ころの建築と思われますが、仔細についての説明板はなか...

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天明期ころの彫物

天明期は、1781年から1789年の間、天保から数えて49年前、明治元年から数えて87年前のこと。ここにお寺の再建年が明白なので、一部紹介すると、長岳寺(天理)の本堂再建が天明三年(1783年)。この龍よく観る顔、そう以前紹介した‘謎の彫物師’・・・、意外に大きな鼻こぶとおおきくカニ肢のように広がる肢の爪。獏鼻を見てみれば、意外と龍の彫った彫師とまったく異なっている。龍の彫物のみ天明よりも後に取り換...

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2015上半期 社寺彫刻 総決算 その1

2015年も、もう半年が過ぎようとしています。ここで今年前半分、紹介できなかったところや、気になる彫物などをアラカルトとします。<本殿の龍>(松原神社 尼崎)ここの神社の本殿に凄い‘龍'があった。拝殿から苦心して撮ったもので、肉眼では、ぼんやりと見えるだけ、木鼻は、迎向きの獅子鼻で、この彫物もまじかでじっくりと見たい彫物である。<本殿の彫物>(香具波志神社...

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ここにもあった二条城の唐門

随分まえに見学したことがあったが、改めてこの唐門を観てその偉業さに驚いた。(二条城唐門)数年前に修理修復され、新たに色彩優美な姿で蘇った。(唐門正面)<霊亀><松に鶴><龍虎><虎>彩色は岩絵の具のような色調で、立体感を持たせた技法、縁取りに金泥を使い絢爛豪華に見せるこの彩色法に改めて驚嘆した。技のないものが、たんにきらびやかな色調で彩色しただけでは、このような美的感覚の素晴らしいものとはならず、必...

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2015上半期 社寺彫刻 総決算 その2 相野編

パッと観て、ほぼ相野さんと思われる彫。本堂の向拝の彫物は、阿吽の獏鼻と龍の三点セットがもっとも多い。(大恩寺 大阪)この龍を見る限り‘藤七’系の彫なのだが、細かいところを見れば藤七さんのオリジナルとは言い難い。でも、獏鼻は、藤七さんのバージョンのようである。つづいて、この龍。(誓願寺...

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