パッと観て、ほぼ相野さんと思われる彫。
本堂の向拝の彫物は、阿吽の獏鼻と龍の三点セットがもっとも多い。
(大恩寺 大阪)
この龍を見る限り‘藤七’系の彫なのだが、細かいところを見れば藤七さんのオリジナルとは言い難い。
でも、獏鼻は、
藤七さんのバージョンのようである。
つづいて、この龍。
(誓願寺 豊中)
この顔を見れば、‘伊兵衛’系の彫。
獏鼻は、
やはり、伊兵衛さんのバージョン。(少々彫は、弱いが・・・)
こちらの龍は、
(専称寺 川西町)
どちらかといえば‘伊兵衛’系だが、この彫は‘もうひとりの伊兵衛’さんと考えている。
木鼻は獏鼻でなく、象鼻。
この龍は、・・・。
(南渓寺 藤井寺)
中央の爪は微妙だが、伊兵衛さんかも?
ここの本堂再建年は、天保13年(1842年)。
木鼻は、残念ながら刳型様木鼻である。
こちらは、蟇股の彫物はなし、獏鼻のみ。
伊兵衛さんのオリジナルと思われます。
(称名寺 奈良)