随分まえに見学したことがあったが、改めてこの唐門を観てその偉業さに驚いた。
(二条城唐門)
数年前に修理修復され、新たに色彩優美な姿で蘇った。
(唐門正面)
<霊亀>
<松に鶴>
<龍虎>
<虎>
彩色は岩絵の具のような色調で、立体感を持たせた技法、縁取りに金泥を使い絢爛豪華に見せる
この彩色法に改めて驚嘆した。
技のないものが、たんにきらびやかな色調で彩色しただけでは、このような美的感覚の素晴らしいものとはならず、必ずエグイものになる。
(唐門後面)
<黄仁覧>
<蝶(上部)と瑞鳥の錦鶏(下部)>
<牡丹に唐獅子>
(唐門妻部分)
九谷焼の唐獅子のような色彩
西本願寺唐門よりも彫物数は少なく、懸魚に鳳凰や木鼻などの彫物はなく、彫刻としてはやや控えめであるが、色彩美には圧倒される。
日光東照宮陽明門と同様の仕事で、徳川家光の時代、寛政三年(1626年)の建立と見てもよいだろう。