奈良市のJR帯解駅から南東へ3キロメートルほど行ったところ、
南椿尾町の山中の地蔵岩に、地蔵、阿弥陀、一尊、双仏、五輪、宝篋印塔、
種字仏などあらゆる石仏のオンパレードというべき磨崖仏が彫られている。
ここ椿尾(つばお)のバス停で下車すると、山肌に大きな地蔵さんが佇んでいる。
椿尾バス停
バス停横の地蔵さん
石仏へ行く道 右は県道187号線
地面はコンクリートで舗装され上がりやすい。
バス停から6分も行けば、石仏群が見えてくる。
何しろ全部で43体あるというのだが、すべて見分けるのには
難しく、元和九年(1623)の年号もどこに刻まれているかもわからない。
この方面に修験道があったわけでもなく、
筒井順慶の一族である椿尾氏の山城があり、
その武士の供養のために造立されたという言い伝えがある。
それにしても、こんなに珍しい石仏群なのに何の説明札もない!
山添村桐山の磨崖仏