前回の椿尾のバス停から東へ約1.4キロメートル行くと頭上に
名阪国道が見える。この橋を過ぎると中畑町に入る。
「
中畑町には「勧請縄」を祀る風習が残っている。
中畑町の勧請掛
かっては13メートルほどの巨大なものが吊るされていたが、
規模は縮小されている。
さて磨崖仏のある不動の滝は、中畑町から南へ行ったところの米谷町にある。
「野仏の美39」で紹介した上之坊寿福寺の北、名阪国道を潜った東側にある。
道幅が広く、おそらく工事用の舗装された道路と思われるが、
南へ曲がり少し行ったところでUターンし、土の道を北上すると、
右手に「不動の滝」の入口が見える。
この道を登りつめて行けば、
鬱蒼とした景色に変わり、
不動の滝が姿を現す・・・・。
何と、前回の交野市の源氏の滝と比べれば、
落差は雲泥の差だが、何しろ周りの杉の巨木が
修験道の神秘的な空間を生み出している。
不動さんは、この滝の左側へ上がったところにある。
光背のように舟形に沈め、火炎を取り巻くように刻まれている。
胸の中ほどに不動明王を表すカーンの種字が見える。
お不動さんの右横には、
蓮座の上に種字で‘ヴァイ’と書かれ、
多聞天を表すものだそうだ。
豊能町余野十三仏