この「彫友」の特徴のひとつ、
獅噛の一枚、真ん中の獅噛 (大屋根の後)のものが縦耳状となる。
縦耳とは、サヤ状で耳穴側が外向きとなる形状である。
(御供田)
(谷川)
(南出 四條畷)
(中野本町 四條畷)
(森 交野)
この辺りからバージョン(作風)が少し異なる獅噛。
(砂 四條畷)
(大箇)
(赤井)
(打上下 寝屋川)
(平野屋)
この獅噛は‘本家’筋の彫。
足の丸ボッチが大きいので、‘福太郎’の仕上げでしょうか。
(打上上 寝屋川)
こちらは、‘本家’の彫。
(東諸福)
恐らく、古市西町の獅噛の一枚も縦耳だったはずである。 (修理時取替え)
他に、神戸東灘区の先代‘森’地車にも縦耳の獅噛があったと思うが、
ここで紹介した縦耳の獅噛、
この時代、江戸末期から明治初期にかけて製作された地車、
大東四條畷方面の地車大工との何らかの係わりがあったとも考えられる。
つづく・・。