ここ長岡京市の浄土谷という竹林に貴重な石仏がある
林道を少し降りたところに、石で組まれた祠があり、
そこに金剛界の大日如来の石仏が祀られている。
鎌倉期の作と考えられ、
智拳印を結んだ大日如来は非常に珍しく、
しかも丸彫りのものは数が少ない。
もともと光背があり、蓮座に座っていたとも思われ、
また『山州名跡志』(正徳元年 1711)や
『拾遺都名所図絵』(天明七年 1787)に
記載されていることにより、当時の名所として数えられていた。
だが、今はまったく人通りのない道下に
もの静かに佇んでいる。
何か、薄っすらと微笑が見えますぞ!
なお現在、この辺は猪除けの電気柵により通行禁止となっている。