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Channel: 彫物名鑑 小松堂
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北出地車とその彫物  その2 彫物師 山本丈ェ門

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北出地車の彫物で、
拝懸魚のみ彫が優れている。
イメージ 1
北出

イメージ 2
この鳳凰の構図や顔を見れば、
正しく小松の彫である。
ちなみに明治12年の北條中ノ町地車のものと比べれば、
イメージ 3
ほぼ同系列の彫師に違いない。
ところで、この彫物の裏面に墨書きが残っている。
イメージ 5
「明治四未十月上
平間〇〇
彫物師
浪花
山本丈〇・・・
〇   通〇
彫之」

消えかかっていて、これ以上わたしは読めない!

もうひとつ、
イメージ 6
「彫物師 山本丈ェ門」

後ろの拝懸魚は、
イメージ 4
これも正に小松彫
明治四年といえば、小松福太郎の旺盛な時代、
同じく明治四年作のものと比べれば、
イメージ 7
南新田・元町

お猿さんの顔に注目すれば、
イメージ 8
北出

イメージ 9
南新田・元町
何気らしく似ているところがある。

この左上の羽を噛んでいるお猿さんは、ここにもあった。
イメージ 10
奄美

山本丈ェ門なる彫物師、
小松一門で彫っていたのか、
それとも小松福太郎の指導を受けていたのか?

また、明治四年?に布市から河北に渡るときに、
新たにこの懸魚のみ新調されたのか?
謎は深まるばかりである。
・・・・



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