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Channel: 彫物名鑑 小松堂
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小松源助を視る ~鷲と猿

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北河内のだんじりの後懸魚には、いたって‘鷲と猿’が彫られる。
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打上上

なぜ、この絵様を採用されたのかは謎であるが、
この‘鷲と猿’、犬猿の仲ではなくて、鷲が猿を助けているのだという。
仏教説話によれば、
鷲が観音さまで、猿は煩悩から奈落の底に落ちた人間を表し、
地から救い上げているのだといわれている。

さて、福太郎や八代目源助の鷲(ワシ)は、どちらかというと
鷹(タカ)のように見える。
鷲と鷹の区別は、もっぱら大型のものを鷲、小型のものを鷹とし、
厳密な区別はないらしい。

福太郎の鷹と猿
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           打上上                              南新田・元町
福太郎の鷹と猿(オリジナル)は、この2件しか確認されていない。
鷹というよりもインコのような顔をしている。

八代目源助の鷹と猿
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           茨田大宮                               西ノ口


イメージ 7イメージ 8











             上中                                 北條中ノ町

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奄美

ところで、
なぜ、ここに雁屋のものを出していないのかというと、
雁屋のものは、いつものと形状が異なる。
いつもの鷹は、頭上に‘笹かまぼこ’のようなはんぺんをのっけているが、
雁屋は違う!
イメージ 3
雁屋
まさに鷲のように見える。
なぜ、雁屋の鷹は、他と異なるのか・・・・・?

つづく・・・、



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