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Channel: 彫物名鑑 小松堂
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小松源助を視る ~福太郎の獅噛

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小松福太郎の獅噛は、さまざまな容貌があり、
そのバラエティに富み、定番のものが非常に判りづらい。
なんとなく中途半端な彫も多く、初期のものは源蔵のデザインから
仕上げたものと思われるものがある。
イメージ 8
善根寺
善根寺の大屋根後の獅噛は、まさに源蔵のモチーフを福太郎が
仕上げたように思える。


イメージ 1
千林 (以下M氏撮影)
イメージ 2
この千林のものと南新田・元町のを比べれば
似るところは大いにあるといえる。
イメージ 3
南新田・元町

もう一枚の千林の獅噛
イメージ 4
これを見るなり、八代目源助のようにも思えたが、
やはり目頭や鼻の細工が、上記三枚の獅噛と一致するので福太郎であろう。

さて、この獅噛
イメージ 7
西宮名塩北ノ町(O氏撮影)
この顔部の彫は、一見‘芹生谷’のものに非常に似るが、
芹生谷とやはり伝わってくるオーラのようなものが異なっている。
耳の形状も福太郎で見られる、蓮の葉のように広く広がる描写は
福太郎ならではのものと思われる。

イメージ 5
豊浦 正面
今では見ることのできなくなった正面の獅噛。
ほぼオリジナルと思われる。
なお、豊浦地車の当時(文久年間)の彫物は、
獅噛二枚、木鼻、脇障子、麒麟の欄間(これが福太郎の麒麟)、柄振板、
高欄と後車板のみと考える。
あとの彫物は、後世に追加、あるいは改造し取り替えられたものと推測される。

イメージ 6
南新田・元町 大屋根後
この獅噛もオリジナルと思われる。

追伸
7月7日の集中豪雨の報道でキャンセルされました
歴史秘話ヒストリアの番組が放送されます。

9月8日(金)午後8時 NHK総合1 放送予定
歴史秘話ヒストリアの番組内にて
後醍醐天皇の特集で、笠置寺の行場
予告編で映っていました。


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