岸和田地車は、間口の幅 (正面の柱と柱の間)が
120cmある大きなだんじりです。
(1996年撮影)
秋祭りに披露される祭太鼓も隣地区の三箇菅原太鼓に
非常によく似た叩き方で、シコロ調のリズムです。
このシコロというのは、四条畷に古くから伝わる“しころ太鼓”のことで、
大東方面の山沿い、東高野街道沿いは、すべてシコロ調の太鼓です。
この手の大きなだんじりには、やはりシコロ調の太鼓が似合いますね!
(1996年撮影)
(1996年撮影)
後懸魚
‘鷲と猿’の彫物は、他にないユニークな顔をしています。
お猿さんはこんなところにもいました。
木鼻の上です。
このお猿さんは、何かがついているのでオスらしいです。
これは三番叟のお猿さんです。
脇障子
脇障子には、“鍾馗さんの鬼退治”が彫られています。
退治というより、子鬼を捜しているところでしょうか、
笠をかぶり、番傘を担ぎ、音をたてないように下駄を脱いで
右手にひっかけている様子は何と滑稽なことでしょうか。
後面
この後面(見送り)の唐獅子は、‘獅子の子落とし’ではなく、
高所から下方を眺めている様子で、獅噛のようなものが彫られています。
これと同じような構図が寝屋川市のだんじりにもありました。
高宮地車
さて、岸和田地車の彫師は誰でしょうか?
随所に相野伊兵衛直之のデッサンが観られます。
つづく…、