前回の忍辱山墓地から誓多林(せたりん)町へ抜け、
西方への石切峠への道を進むと
茶畑が広がっている。
その小高い茶畑に、
‘五尺地蔵’と呼ばれる地蔵さんが佇んでおられる。
名の通り、ほぼ1メートル50センチの
肉厚彫りの地蔵さんで、南北朝期の作とされている。
その左には、
如意輪観音さん
「文化十一年」の年号が見える
その横に十九夜観世音講中の銘があり、
この村の女人衆が立てた十九夜塔で、
十九夜の晩に若い女人が集まり、如意輪観音を拝み
安産祈願したものだろう。
周りの見晴らしはすばらしく、月の出を待つのにもよい場所である。
石仏ファンなら一度は訪れてみたい‘芳山の二面石仏’