ここ圓光寺山門に様々な彫物があった。
山門屋根下には大きな龍が、
菊の欄間
門扉には唐獅子
獏鼻と獅子鼻
この獅子鼻、どこかで見たような・・・、
そうそう、艮のふとん太鼓。
「四代目彫清」の銘があるふとん太鼓
もうひとつ、「彫清」の銘のある長柄、鶴満寺の獅子鼻。
長柄 鶴満寺
さて山門下の龍の彫物は、どうも顔の角度が異なるので
非常に判りにくいが、上中の法覚院の龍と一致する箇所があった。
上中 法覚院 (彫清銘あり)
法覚院 圓光寺
法覚院の龍爪と山門のものと比べてみれば一致する。
山門の龍の彫の裏には、大きな虎が彫られている。
この正面向きの虎と似たものがなかったが、蟇股にもう一頭の虎がいた。
この虎、鶴満寺のものとスタイルが非常に似ている。
鶴満寺
また龍の横に獏も彫られていた。
この獏の彫、
生駒の宝山寺手水舎の獏と一致した。
生駒 宝山寺手水舎
山門のどこを探しても「彫清」の銘が見つからなかったが、
はたして龍の彫物の裏にでもあるのだろうか?
(虎の彫物で見えない)
圓光寺 鐘楼
この彫も山門と似ていることにより、彫清によるものだと思われる。
年代的には、山門ともに大正期の作成と思われる。