奈良市春日山には多くの磨崖仏や地蔵石仏がある。
中でも、‘穴仏’と呼ばれる凝灰岩を刳り抜いた石仏群には驚かされる。
この右側の道を約50メートルほど行ったところにある。
まるで鳥獣のいるゲージのようで中には入られない。
西側の窟に大日如来、阿弥陀如来が彫られ、
東側窟に地蔵菩薩が彫られている。
いずれも損傷が多く、「久寿二年」(1155)の年号があり
平安後期の作である。
「作者今如房願意」とあるがよくわかっていなく、
何しろ、内部は暗く金網越しの撮影なのでよく見えない。
また中央の柱下、四面にも石仏が彫られている。
新池上手の地蔵菩薩