ここ枚方市尊延寺の来雲寺に二基の一石十三仏がある。
年号はほとんど風化して判らないが、
(左) 慶長十六年(1611)
(右) 永禄元年 (1558)とある。
十三仏とは人の死後、初七日から三十三回忌まで
13回の追善供養仏事に配当した仏、菩薩であり
右最下位の不動明王から始り、最上部の虚空蔵菩薩で終わる。
ほぼ室町時代に成立した信仰である。
右最下部の不動明王
最上部の虚空蔵菩薩
十三仏の石仏は、北河内から生駒にかけて数多く存在し、
かって念仏講の深い信仰の地域でもあった。
そばに佇んでいた阿弥陀さん
さて、ここ尊延寺に非常に珍しい阿弥陀三尊の磨崖仏がある。
もと遍照寺跡地にあり、現個人宅の庭にある。
尊延寺のもと区長さんKさん宅に訪れたところ、
残念ながら東京の方へ外出しており、この日は留守で伺うことができなかった。
またの機会に伺いたい。
第二京阪道路ですっかり景観が変わってしまった