京都東山区本町にある瀧尾神社、今回は二回目の訪問。
ここに、他に類を見ない寺社彫物彫刻がある。
鳥居前にある神楽殿
ここの天井に巨大な龍が住んでいる。
京彫師 丸山新太郎の作
この龍顔、どこかで観たような?、
そう、150年ぶりに復活した祇園祭大船鉾の龍首のモデルとされた。
神楽殿左方にある手水舎
ここに様々な神獣が彫られている。
麒麟 ?
唐獅子
? (しいて言うのならペガサス風の麒麟)
応龍
拝殿
拝懸魚
欠損脱落したのか、桁隠しより控えめな彫物。
桁隠し
山鵲(瑞鳥)
上段は、阿吽の龍
下段は、水鳥や亀
象
斗から見下ろしている兎さん
木鼻から貫きの梁化した彫刻
正面の蟇股
鳳凰の顔を持った奇妙な神獣!
これを『鷁』(ゲキ)と言うらしい。
船先の装飾にも使われ、堺の踞尾八幡神社にもこの彫刻がある。
拝殿内面にも、これが彫られている。
犀
金網でよく見えないが、たぶん獏鼻。
回廊には十二支
幣殿におったお猿さん
本殿の獅子鼻
柱金具にも唐獅子
これらの彫刻は天保十年(1839)以降の作と云われ、
京彫師の丸山新太郎や京彫師の前川系、岩倉系の
彫師により作成されたものと考えられる。
それにしても、一寺院に見られるオーソドックスな彫より
一段とユニークさを増した彫刻と言えよう。