吹田市に北河内型のだんじりがある。
この地車、もともとこの地での新調ではなく
北河内方面から中古で購入された。
高欄下の組物を見れば、まさに讃良型の形式を成すものである。
小屋根下には、花頭窓風の三枚板が入れられている。
数十年前、大阪工業大学の研究チームが、高濱神社や泉殿神社の地車を
調査した結果、棟札や墨書きが発見された。
この都呂須の地車には、「彫物師 花岡良造義信」の銘が確認されている。
天保六年(1835)の作で、嘉永五年(1852)に買入れされている。
私の手持ちのカメラでは、はっきりと墨書きは見えないが、
中央下部に‘義信’の銘が見える。
また、別の墨書きでは、
‘摂州浪花住・・彫物師・・・’と読める。
さて、花岡良造義信の特徴ある車板の龍。
何とこの龍の目は、
まん丸のまなこではなく、虎の眼のようになっている!
他では、あまり見たことのない仕様で、
これが良造の龍眼の描写では、と思いつつ月日は過ぎ去った。
ところが先日、この虎眼が発見された。
つづく・・・、