宇陀の奥の方へ行くと、鬱蒼とした森の中のお宮さんがある。
だいぶ木が伐採されていたが、
12年前に訪れたときには、このような姿であった。
12年の歳月になると、祭日も変更されており、
残念ながら小屋の中での拝見となった。
彫は宇陀方面の彫師だが、何とユニークな木鼻が付いている。
町へ戻ってみると、3台の大和型とふとんが並んでいた。
ここのは黒く塗られているものだが、
こんなに塗られていては、古いものなのか新しいものなのか、まったく見当がつかない!
よく見ると、本体自体はだいぶ新しいようだ。
何かしら古そうな仙人の彫物が彫られている。
ここのは茶色く塗られている。
着色されていないのがここにあった。
見たところ、旧の彫物を使用して、本体を新しくされたような。
屋根の下に目をやると、驚いたことに・・・、
何と何と!‘小松’さんである。
明治20年代より前と思われるが、
龍の彫にしても、この虎も小松さんに違いない。
こちらのふとん太鼓の彫は、
〇忠さんと思われる。
町より南の方へ行ってみれば、彫物がなく新しい入母屋型が曳かれていた。