この彫物師 草花平四郎を取り上げるのは、今回が初めて。
といっても、確実な確証(銘)というものはない。
そもそも昨年、某ブログの木場のあにきさまが銘を発見されたもので、
その彫の特徴から検討し、ピックアップしてみた。
2年ほど前に観た、この彫物に特徴を得た。
世尊寺太子堂
この麒麟鼻、独特の風貌である。
さて今回発見したのは、ここのお寺さんの山門の彫物。
浄教寺
その蟇股
雲に麒麟
(裏面は雲のみ)
雲に龍?
あっ、肝心の龍の頭がない!
そして、その裏面
龍のひと肢が、とび出ている。
牡丹に唐獅子
その裏面
牡丹に唐獅子
彫物は山門虹梁の蟇股の三ヶ所のみ、裏表両面に彫られている。
一見したところ、この彫師さんもなかなかの腕前。
今まで紹介した、源蔵さんや伊兵衛さんよりもひと昔前の彫師さん。
これからの発見に期待したい彫師さんでもある。