前回の続き、
さて、この彫師・・・、徳兵衛さんではない。
教宗寺鐘楼
龍の彫物を観てみると、
上の2件は異なるように見えるが、ほぼ同じ彫師さん。
以下、3件も同様の彫。
雲の形状も一致しているのが判る。
さて銘があるのは、神社の彫物1件だが、
あまりにも、チョイ彫なので比較検討が困難であった。
そこで、だんじりの写真からと思い、
何しろ、20年ほど前に観ただけで、その写真も飾り物が多くあって、
彫物自体よく見えない写真ばかり。
何とかして、この部分を見つけ出した。
この爪を見れば、間違いなく一致する。
相野、小松、服部などの彫を見てもこのようなボッチはなく、
聞名寺や光蓮寺の爪を観ても、同じく大きなボッチが彫られている。
昨年、地車研究家のA氏により銘が確認されたこのだんじりにも、
同じようなボッチがあった。
平尾
何しろ、この彫師さん、
‘彫又’さんと共同？で彫ったものが多くあると考えられ、
木鼻にしても、龍の彫にしても‘彫又’さんに似るところが多い。