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Channel: 彫物名鑑 小松堂
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綺麗に甦った寝屋川のだんじり! その2 小松福太郎

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謎の多い小松福太郎
イメージ 1
打上上地車 後面

雌唐獅子下に
「大坂 彫師 小松福太郎」の銘がある。
イメージ 2

御幣に書かれた墨書きに
‘慶應四年’(明治元年)の年号がある。
ほぼこの頃の作と思われる。
イメージ 3

以下、福太郎の作を並べてみた。
イメージ 4
豊浦
このだんじりは、文久二年(1862年)作、
残念ながら、当時の福太郎の彫はわずかしか残されていない。

イメージ 5
南新田・元町
金銭連判書?から明治四年の年号がある。

ほぼ、上記三作の彫で、
福太郎の完成された唐獅子の彫がうかがえる。

さて、
福太郎が活躍した江戸末期~明治初期より十年後に、
次の小松源助が登場する。
どうもこの源助が、福太郎と同人物だ混同される。

福太郎と同じく、源助の車板の唐獅子を比べると、
イメージ 6
中ノ町 (明治12年)

イメージ 7
雁屋 (明治16年)

イメージ 8
奄美 (明治17年前後?)

口もとの曲線の流れは、福太郎のと源助のは似ているが、
福太郎の完成された獅子顔が、十年後にこのように変化するのは
考え難く、やはり福太郎と源助(八代目)とは別彫師と思われる。

つづく・・・

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