北河内のだんじりの大屋根下の枡合には、
決まったように‘雲に麒麟’の彫物が彫られる。
麒麟の彫も彫物師一門によって、多少ながら形態が変わる。
それと同様に‘雲’の彫も異なる。
さて、小松源助(八代目)の彫を見てみよう。
奄美
源助(八代目)の彫は、個々の雲が大きく、後期の作には、ひねり餅のような形状となる。
雁屋
打上下
中ノ町
辻ノ町
辻ノ町のは、対面側の麒麟の彫も異なり、上写真は、源助の印象(左)が強く表れている。
福太郎の彫をみると、
善根寺
南新田元町
平野屋
作風の違いもあるが、個々の雲を彫るのではなく、二つないし三つの雲を連ねて彫る傾向があるといえる。
辻ノ町
やっかいなのが、福太郎と源助が同席するような彫物?
ようわからん!!
さて、福太郎の銘があっても、福太郎のオリジナルでない雲と麒麟。
打上上
ご覧のように、福太郎の雲の形状と全く異なる彫とわかる。
この雲の形状は、小松でなく「彫清」の彫で見られる。
東諸福
御領