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Channel: 彫物名鑑 小松堂
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野仏の美49 ~交野石仏の道

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交野市神宮寺から交野山へ上がる道に‘石仏の道’がある。
石仏の道と言えども、計4ヶ所に石仏があるのみだが、
そのうちの2石仏は、磨崖仏である。

神宮寺の農園畑を抜けると竹林道となる。
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この先、右手に大きな石がある。
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振り向かなければ見落とすが、
表側には
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弥勒菩薩が彫られている。
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少々あどけない顔をしているが、二重円相光背をもつ
鎌倉期のものである。
ちょうど交野山の方に向いており、
かって交野山中腹にあった岩倉開元寺への
参道入口に祀られたものであろう。

さらに進むと、右方の分かれ道に
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説明板が見える。
もし、この説明板がなかったら確実に見落とすに違いない。
この下に、
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二尊の石龕仏であるが下半分が埋まっており、
どの様な形状かも把握できない。

さらに進むと、
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道の両脇に見えてくる。 左方には
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立像の阿弥陀如来仏、
光背の上部とお顔が掛けている。
また近くから骨壺が発見されたことにより、
このあたりに墓地があったとされている。
この石仏の向かい側、おにぎり状の石に磨崖仏が彫られている。
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川面側に刻まれているので見にくい。
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アーチ状に沈められた中に三尊の仏さんが、その左には、
梵字で陰刻されたキリーク(阿弥陀如来)の種字がある。
また文明十一年(1479)の年号があるというがよく見えない。

さらに奥へ進むと、
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阿弥陀三尊の磨崖仏が見える。
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蓮座も見え、先ほどの三尊磨崖仏と比べれば、
顔かたちがはっきりしている。
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もともとこの石(岩)は、参道方向へずれ落ち傾いたと思われる。

ここからもう少し行くと、コンクリートの道が途絶え
交野山へ上がる道となる。
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ここからは登りがきつくなり、必ず交野山頂からここへ降りるコースを
取った方がよい。

イメージ 17
豊能町切畑大円 阿弥陀三尊笠塔婆


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