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Channel: 彫物名鑑 小松堂
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野仏の美37 ~ミヤマグチの石仏 平群町福貴

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生駒郡平群町は石仏の宝庫であるといっても
過言ではない。
ここ平群町福貴に忘れ去られた石仏がある。
昨年9月に訪れたとき、地図上でおよその位置は確認したものの、
実際の場所が判らない。
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すぐ手前のところまで草を刈っているが、
その向こうは、草ぼうぼう (昨年9月)
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どこが道なのか、段差があるのか全く分からない。
先日訪れたときは、この先10メートルほどのところに石仏があったとは・・・
いざ知れず。

先日は白山神社の裏道から上がっていった。
左手にあるトタンの倉庫を越えると右に行く道がある。
まっすぐに行けば、星ノ尾墓地に当たる。
右の道へ行けば朽木や枝が散らばっているが、
昨年九月のときよりも行きやすく、大きな枝が取り除かれていた。
しばらく100メートルほど行くと草の道に出る・・・、
ここの草道を出たとき、正面中央に忽然とそれが目の前に現われた。
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これが‘ミヤマグチの地蔵磨崖仏’と呼ばれているものである。
全面的に草刈りが行われたようである。
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地蔵菩薩の左に「天文22年六月十五日」(1553年)
右に「成蓮清信士逆修」が刻まれているがほとんど見えない。
生前供養に施されたもので、この旧道は廃道となっているため
この前を横切る人はほとんどいなく、数年も経てば、
また草木ぼうぼうのジャングル化となる。

この場所は、かって‘棚田’となっていたところで、
右側の小道を上がっていけば、星ノ尾墓地へ到着する。
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地蔵左横の杉の木が目印となる。
イメージ 9
この次には、福貴畑集落センターから西浄寺を通って降っていけば、
この杉の木の横道に出れるはずです。

余談: もう一つ、平群町櫟原の‘裏の谷’にも地蔵磨崖仏がある。
そこに通じるところの農道の小道を見つけたが、降りてからどちらのほうに
向って行けばよいのかわからない。何しろ、ここは竹林の中にあるのだから。

イメージ 11
豊能町切畑 大円小松の阿弥陀三尊磨崖仏



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