生駒郡平群町は石仏の宝庫であるといっても
過言ではない。
ここ平群町福貴に忘れ去られた石仏がある。
昨年9月に訪れたとき、地図上でおよその位置は確認したものの、
実際の場所が判らない。
すぐ手前のところまで草を刈っているが、
その向こうは、草ぼうぼう (昨年9月)
どこが道なのか、段差があるのか全く分からない。
先日訪れたときは、この先10メートルほどのところに石仏があったとは・・・
いざ知れず。
先日は白山神社の裏道から上がっていった。
左手にあるトタンの倉庫を越えると右に行く道がある。
まっすぐに行けば、星ノ尾墓地に当たる。
右の道へ行けば朽木や枝が散らばっているが、
昨年九月のときよりも行きやすく、大きな枝が取り除かれていた。
しばらく100メートルほど行くと草の道に出る・・・、
ここの草道を出たとき、正面中央に忽然とそれが目の前に現われた。
これが‘ミヤマグチの地蔵磨崖仏’と呼ばれているものである。
全面的に草刈りが行われたようである。
地蔵菩薩の左に「天文22年六月十五日」(1553年)
右に「成蓮清信士逆修」が刻まれているがほとんど見えない。
生前供養に施されたもので、この旧道は廃道となっているため
この前を横切る人はほとんどいなく、数年も経てば、
また草木ぼうぼうのジャングル化となる。
この場所は、かって‘棚田’となっていたところで、
右側の小道を上がっていけば、星ノ尾墓地へ到着する。
地蔵左横の杉の木が目印となる。
この次には、福貴畑集落センターから西浄寺を通って降っていけば、
この杉の木の横道に出れるはずです。
余談: もう一つ、平群町櫟原の‘裏の谷’にも地蔵磨崖仏がある。
そこに通じるところの農道の小道を見つけたが、降りてからどちらのほうに
向って行けばよいのかわからない。何しろ、ここは竹林の中にあるのだから。
豊能町切畑 大円小松の阿弥陀三尊磨崖仏