前回の今井谷から南へ行ったところに
高家(たいえ)の集落がある。
分かれ道にある地蔵さん
と、役行者さん。
この近所で、目的の磨崖仏のことを訪ねてみた。
「もう住んで70年余りになり、あちこちに田畑はあるが、
そのようなところは知らない、別のところだろう」と言われた。
腑に落ちなく、北西の方へ行くとすぐに真っ赤なガレージの
消防のポンプ小屋があり、その横に磨崖仏があった。
‘夫婦石復元’とある。
二体の像らしきものが見えるが、風化してよくわからない。
目的のものは、これではない。
そして、この辺を草刈りをしている人に尋ねてみた。
そうしたら、あっさりと答えてくれた。
このポンプ小屋からすぐ下ったところに、上へあがる道がある。
この道を上りきったところを左に折れると
尾根づたいに下る道が続いている。
ここにある。
この石灯籠の横の巨石に刻まれている。
よく見ないとその存在はわからなく、
阿弥陀さんの坐像であろうか、ここにおられた。
石灯籠がなければ、あっさりと見落としてしまうようなところである。
時間にして6、8分歩いたところでそう遠くはない。
献花もされていなく、もう参る人はいないのであろう。
また、途中の上がりきった右方には、新たな石仏があった。
真新しい六地蔵さんと阿弥陀さん、
これもニ、三百年も経てば、文化財の指定を受けるのであろう。
それにしても、一つ向こう側の尾根のところは
地元の人でも判らないことがあるとわかった。
高家の石仏群