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Channel: 彫物名鑑 小松堂
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野仏の美 12 ~高家の磨崖仏

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前回の今井谷から南へ行ったところに
高家(たいえ)の集落がある。
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分かれ道にある地蔵さん
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と、役行者さん。
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この近所で、目的の磨崖仏のことを訪ねてみた。
「もう住んで70年余りになり、あちこちに田畑はあるが、
そのようなところは知らない、別のところだろう」と言われた。

腑に落ちなく、北西の方へ行くとすぐに真っ赤なガレージの
消防のポンプ小屋があり、その横に磨崖仏があった。
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‘夫婦石復元’とある。
二体の像らしきものが見えるが、風化してよくわからない。
目的のものは、これではない。

そして、この辺を草刈りをしている人に尋ねてみた。
そうしたら、あっさりと答えてくれた。
このポンプ小屋からすぐ下ったところに、上へあがる道がある。
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この道を上りきったところを左に折れると
尾根づたいに下る道が続いている。
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ここにある。
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この石灯籠の横の巨石に刻まれている。
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よく見ないとその存在はわからなく、
阿弥陀さんの坐像であろうか、ここにおられた。
石灯籠がなければ、あっさりと見落としてしまうようなところである。

時間にして6、8分歩いたところでそう遠くはない。
献花もされていなく、もう参る人はいないのであろう。

また、途中の上がりきった右方には、新たな石仏があった。
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真新しい六地蔵さんと阿弥陀さん、
これもニ、三百年も経てば、文化財の指定を受けるのであろう。

それにしても、一つ向こう側の尾根のところは
地元の人でも判らないことがあるとわかった。

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高家の石仏群



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