ここ生駒市高山町大北に非常に珍しい石仏がある。
大庵寺跡と呼ばれるところにそれは佇んでいる。
夏季になると草がぼうぼうと群がるところだが、
この時は地蔵盆が過ぎた後なのか、綺麗に刈り取られていた。
本堂?の横に・・・それはあった。
如意輪観音坐像の石仏である。
天明四辰(1784)の年号がある。
何を思いふけっているのか、微笑ましい表情である。
もう一体は、南側に集められている。
これも珍しい三面の‘馬頭観音像’?である。
ちょっと待った、
馬頭観音ならば頭部上にに‘馬頭’が彫られているが、
この石仏には見られない。
右下の手(左手)に‘羂索’らしきものが見えるので、
馬頭観音ではなく‘不空羂索観音’と考えられている。
大日如来坐像 〈安明寺〉