Quantcast
Channel: 彫物名鑑 小松堂
Viewing all articles
Browse latest Browse all 446

小松源助を視る ~獅噛~

$
0
0
小松系の獅噛は、相野や彫清系よりも変化に冨み、
瓜二つというようなものが少ない。
小松源助(八代目)の獅噛にも、多様なバリエーションがあり、
そのオリジナル性を見出すことは困難である。
さて、
八代目源助の洗練された獅噛がここにある。
イメージ 1
奄美 (推定明治18年)
この完ぺきなデザインは、九代目源助に受継がれる。

イメージ 2
イメージ 7

    彼方 (明治22年)  H氏撮影 

両者を比べれば、ほぼ同じデザインだが、奄美の方の柔らかさのイメージよりも
彼方の方は、ややきつい印象を受ける。 
九代目源助のオリジナルな獅噛は数少なく、  
ほぼ十年後、明治31年の弓場に見られる。
イメージ 3
弓場 (明治31年)
彫の深さのデフォルメが大きく、傑出した作となっている。
彼方の鼻の形状が弓場と一致しているのが判る。

大佐のだんじりには、九代目源助の彫が多くみられるが
獅噛に関しては、オジリナル性に乏しい。
イメージ 4
招堤 宇山林町
この獅噛は、九代目のオリジナルとは言えないが、
弓場の耳のデザインと類似する。

さて、
再び八代目のものを見てみると、
イメージ 5イメージ 8








          上中
 両者を比べてみると、ほぼ顔の相といようか、オーラのようなものが一致している。                       

イメージ 6
上野
この獅噛についても一致し、鼻の形状も同じである。

          

Viewing all articles
Browse latest Browse all 446

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>