服部一門の中で、ひときわ優れた彫物師がいる。
それは、服部清七満朝である。
「服部」一門や、この満朝についても詳しい資料文献などいっさい残されていない。
しいて残されているのは、商人買物独案内 (文政三年刊)のみである。
そこで、法輪寺の彫物が満朝ということなので、その特徴から満朝の彫を探ってみる。
まずは、龍から
法輪寺 文化四年 1807年
信證寺 文化六年 1809年 大和高田
極楽寺 文化九年~文政五年 河内長野
だんじりの彫物についても、それらしきものがある
蔀屋 ?年
郡津 ?年
獏鼻について見れば、
法輪寺
信證寺
春日神社 尼崎
法安寺 文政期 寝屋川
正立寺 寝屋川
西願寺 枚方
阿弥陀寺 橿原
なお、今回の探索にあたって、
木鼻は、ほぼ獏鼻、
正面蟇股の彫物は、龍かもしくは、刳型のみで、
法安寺では、惜しくも龍頭が欠損していた。
作成年代は、文化期から文政・天保期と考えられる。
今後の発見に期待したい!