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Channel: 彫物名鑑 小松堂
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屈指の名地車 新田西 その4 「藤七彫」

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さて、改めて‘相野藤七’を探ってみよう。
目下、、‘相野藤七’の銘や棟札などが残っているものは、
五條の太鼓台、永井神社、空区の地車のみであるが、
五條の彫を見れば、
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五條
体のブチ模様がくっきりと彫られ、刻みも深い。

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新田西

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北條北ノ町

前回も述べたように、相野清七の彫では、
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南十番

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称念寺

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中宮
上記三点は、藤七の彫のように非常に細かく、丁寧に彫られているが、
やはり、藤七の彫とは異なる。
北條北ノ町の地車は、推定江戸末期から明治初期の製作、
称念寺玄関は、明治天皇行幸の際の改築(明治十年)であるから
明らかに前者(藤七)と彫が異なると考えられる。

ややスリムな獅子鼻
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永井神社

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旧五軒屋の地車
旧五軒屋の地車にもところどころに「藤七彫」が見られる。


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来迎寺山門

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地車不明の獅子鼻

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北條北ノ町

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空区

ややふっくら身の唐獅子
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今福北

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北條北ノ町

藤七、十八番の‘からみ獅子’
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浄谷寺
浄谷寺のこの彫は、やや藤七本人のオリジナルとは言い難いところがある。

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五條

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今福北

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大阪天満宮の地車
以上の三点は、藤七のオリジナルであろう。

新田西の彫物に関して、
その数点は、「藤七彫」のオリジナルと考えたい。
年代は、天保後期~嘉永前後の作であると・・・。

イメージ 19
新田西




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