ここ東大阪市石切に線彫の磨崖仏がある。
近鉄大阪線石切駅の南側の高架を潜って坂道を
上がるとお堂が見えてくる。
表側、西側は四光地蔵と呼ばれ、
阿弥陀さんの線彫りの像が祀られている。
見るからにそんなに古くはないもののようだ。
そして裏へ廻れば、
地蔵菩薩像とその左右に十王が線彫りされている。
何度か、なぞって削り修復したような感じがする。
十王と地蔵菩薩の三尊は珍しい石仏で、その昔、弘法大師が一瞬にて
爪で描いたという伝説が残されている。
また、ここの通りは‘厨子越’と呼ばれ、かって生駒の宝山寺へ行く
重要な道であったが、今はすたれている。
この通りを下り、近鉄の高架を潜ったら千手寺がある。
ここに‘弁塚古墳’と呼ばれる横穴式古墳の石室がある。
仔細は不明で、この辺りの豪族の墓だろうか?
船岡山公園