$ 0 0 獅噛というもの、もとは‘鬼面’のものであった。江戸末期の弘化、嘉永あたりから鬼面から獅子顔に変貌し、鋸眉からグリグリの巻き毛に変化していった。さて、この彫の深い獅噛、彫師が特定できない。しいて言うのなら、彫清出身者が小松風に彫ったとしか言いようがない。どうやら、九代目源助の影響を受けて彫ったと考えられる。実は、この獅噛と同じものが、神戸のだんじりにある。この獅噛は、明治中半の小松さん。ほぼ、‘大佐’のだんじりにあったものだろう。